8月12日(水)

今朝も良い夜明けで迎えました。

画面中央奥の方に浮かぶ山並みは雨飾山〜火打・妙高〜黒姫山などの頸城山塊。

昨日の雲海の様子もそうですが、頸城(くびき)の山がくっきり見えるというのは秋の空。
気温も低めになっており、もう気配はすっかり秋の様相です。

週末から来週にかけて晴天に恵まれそうですが、主役は北から覆う高気圧。
結局、今年の夏は8月3〜6日の四日間だけだったようです。
まあ、それでも週末以降はしばらく安定した秋空が続くようで、
それはそれでありがたいことです。



獅子鼻の突端でキレットを撮影しているのはNHKのカメラスタッフ。

けっこう話題になっているようでご存知の方も多いと思いますが、
田部井淳子さんとNHKの内多アナが立山から穂高まで大縦走する番組が放送されます。
 (放送は9月23日午前8時半過ぎから73分、東海・北陸では9月4日に)

田部井さんを含む本隊は昨日、南岳を通過して北穂へ。

それとは別に山のきれいなシーンを撮るカメラスタッフが今朝まで南岳で4泊してました。
彼らもこの夏の天候には泣かされ続けたわけでしたが、
昨日からはようやく「使える絵」が撮れたと大喜びしてました。

氷河公園で池に投影する槍、
昨日の夕暮れの雲海と笠ヶ岳、
昨夜は深夜2時まで南岳山頂で槍と星の撮影・・・

自信たっぷりに「バッチリです!」と言っていたので
きっと番組でも使ってくれるでしょう、楽しみにしたいと思います。

偏屈な人間なので、普段はTVや雑誌の取材などには必要以上に接しないようにしているのですが、さすがに5日も一緒に過ごしていると親近感や連帯感も生まれてきます。
特に今回のスタッフは(NHKらしからぬ)謙虚な方で、こちらも力になりたいとついつい情報やら便宜を図って応援してあげたいと思うような方でした。

「いい絵を撮りたい」という意味では写真も映像も一緒ですから、
今朝獅子鼻で見送る時はある種特別な感情をもって見送りました。

そういう意味でも放送での仕上がり具合を期待しています。