7月23日(木)


今日は朝から穏やかな天気。
スカッと晴れて、風も穏やか・・・
日中の気温も15℃近くまであがって、夏を思わせるお天気でした。
特に「風が無い」ってのは今月に入って初めてのことです。

午前中はヘリの荷上げと布団干し、
午後から氷河公園方面の雪切りとルート付けに行ってきました。

氷河公園入り口の「いつもの雪切り現場」の雪もずいぶんと減りました。
そこの雪は来週早々にはなくなりそうです。

そこから上部、天狗池を含めて氷河公園地域の雪も8割方は消えて
週明けには「歩く上での雪の心配」はなくなりそうです。
 (「歩く上での心配」であって、雪が完全に無くなるわけではない。
    天狗池が出現するのは例年通りお盆過ぎくらいになると思います)


問題は槍沢方面の雪です。



下から登ってきて、「槍沢の分岐」から「雪切り現場」まではまだまだ多量の雪渓が残っています。範囲が広大であるため、また仮に滑ったとしても怪我をするような場所ではないので目印を付ける以外の措置はとっておりません。


でも、雪は硬く締まっていて、滑って歩きにくいことは間違いないです。
雪に不慣れな方であれば「不安」を感じてしまうかもしれません。

同じようなことは槍沢〜槍ヶ岳の登山道の大曲り上部及び、
グリーンバンド〜殺生ヒュッテ区間でも当てはまります。

槍ヶ岳山荘のスタッフブログによれば、売店で軽アイゼンが馬鹿売れしているそうです。
それがどういうことを意味しているか、賢明な登山者ならわかるかと思います。

同じような状況は8月初旬くらいまでは続きそうです。
あいかわらず、「アイゼンいるかいらないか!?」という問い合わせは山のようにあります。

重ねていいますが、「自分が不安なら持ってきてください」
ただ、残雪のある区間は断続しているためにアイゼンだとこまめな脱着が煩わしいかもしれません。ある程度雪に慣れている方なら「ストック」のほうが有効かもしれません。

豊富な残雪とその周辺に広がる高山植物のお花畑、それこそが北アルプスの醍醐味です。
万全の装備で不安なく心ゆくまでお楽しみください。



槍沢および飛騨沢、南沢の残雪状況については南岳小屋のHPのほかに、
槍ヶ岳山荘と槍平小屋のHPでも書かれています。
ここで逐一復唱はしませんが、近日中に山行をご計画のかたはそちらのほうも参考にしてください。