7月12日(日)

今朝も雨がパラパラするものの、遠くまでの展望は良くてまずまずの天気でした。

昨日の夕暮れ、今朝の遠望・・・
贅沢をいってはキリがないですが、梅雨末期のこの時期の週末にこれだけ天気に恵まれれば御の字でしょう。先週は月〜金曜まで一切の視界は利きませんでしたから。

今日は氷河公園方面の雪の「切り直し」とポール立てに行ってきました。
昨日登ったお客さんが立て直してくれていた部分もありましたが、先日の嵐で飛ばされてしまっているところも多かったのでスペアを持っていって完璧に仕上げてきました。これで海の日の連休まではバッチリだと思います。

さて、最近電話での問い合わせや事務所との対応で「アイゼンがいるかいらないか?」と言う問答が多い。

昨日、氷河公園および南岳新道を登ってきた3組のお客さんはみんな8本爪以上のアイゼンとピッケルを持って来られてました。そのうちの一人の発言・・・
「あんなとこアイゼンないと登れんでしょ!?」

らしいです。
そのへん、私の感覚とはずれる部分があるので微妙なところだったのですが、
一般登山者的には「アイゼン必携」らしいです。
この状況は来週も続くと思ってください。

電話での問い合わせでも「心配するくらいなら持ってきたほうがいい」と答えています。
実際に使う使わないは別にして、なければ怖い思いをするのは本人ですから、やっぱり持ってきたほうがいいと思いますよ。

氷河公園・南岳新道・・・海の日まではアイゼン必携
飛騨沢・・・ここはいらない
槍沢・・・ここが微妙なんですよね。
      たぶんなくても大丈夫なんだけど、大曲りの上部(標高2200m)付近だけは冬の間の雪崩跡が固く堆積していて簡単には解けそうにありません。この部分だけはアイゼンあったほうがいいかなあという感じです。ただ、無くてもなんとかなりそうな場所でもあります。

「無くてもいいかもしれないけど、あったほうが安心できるかも」
あとは本人の判断にお任せしましょう、数百gの軽量化を優先するか、保険のつもりでザックの底に忍ばせておくか。