6月24日(水)

太平洋岸では台風崩れの低気圧の影響で大雨になったようですが、北アの稜線は朝のうち霧雨に包まれた程度。すぐに雨はやんだものの日中はガスの多い天気。
夕方になってようやくすっきり晴れて、きれいな夕焼けが見られました。

さて、今回の工事の残りの紹介を・・・


まず、小屋に入って一番に気がつくのが玄関の土間をコンクリ打ちしたこと。

従来は特徴ある砂利敷きの土間だったことは小屋利用者には周知のことだっと思います。それには利点もありました。利用者にしてみれば雨の日でも気にせず濡れたカッパでズカズカ入ってこれる。我々にしてみれば「掃きそうじをしなくても済む」と言うものでした。

ただ、南岳小屋は山の斜面に石垣を組み、そこに岩礫を敷きつめた上に建っている小屋で風の強い日などは砂利敷きの土間から冷たい風が吹きあがるような構造で寒〜い小屋だったのです。それを改善するための今回のコンクリ打ち。
これで暖房効率もあがり、ずいぶんと暖かくなるものと思います。
もうひとつは小屋内の主な窓のサッシを二重にしたこと。
これは数年来改善をお願いしていたことですが、ようやく実現しました。

南岳小屋は小屋の規模に比べて窓が多いのが特徴です。
昼間は電気を付けなくても明るいという利点はあったのですが、
窓が多いだけに外気温の影響を受けやすく、暖房効率が悪かった。
また結露もひどくて、朝食後にスタッフが結露ワイパーをもって各マドの結露をふき取っている光景を目にした方もいるかと思います。結露がひどいと窓枠が傷んだり、ホコリを吸い付けてカビも温床になるなどの原因となっていました。

・食堂の床の断熱
・玄関の土間のコンクリ打ち
・サッシの二重化

以上が今年のシーズン前の工事となりました。
一昨年の薪ストーブ導入と合わせて、
これで寒かった南岳小屋もずいぶんと暖かくなると思います。(特に秋は)