10月8日(水)
雪の朝となりました。

朝起きて外を見ると薄っすらと雪が・・・
夜中に静かに降っていたようで、起きるまで全く気がつきませんでした。
降ったのは槍穂高と乗鞍岳の2900m以上の地域だけ。
かなり限定された雪で、笠も常念も白馬方面も雪にはなっていないようです。

今シーズン3度目の雪。
いずれもわずかな雪で日が照ればすぐに溶けそうな程度。
今朝も「早く撮らなきゃ、溶けてしまう!」と急いで撮りました。

彩りの秋と初冬が同居する穂高

さて、個人的な所感を少し・・・
つまらないたわ言ですから、興味のない人は読み流してください。

月曜・火曜と天気が悪いせいもあって超ヒマヒマモード。
今日もその流れでガンガン小屋閉め作業を進めていたら、
午後になって人がどんどんやってくる。
週半ばのド平日としては1カ月ぶりの30人越えとなった。

聞いてみるとこのHPの日曜日の一文にそそのかされて来た人が多いらしい。
 “今週半ばは秋晴れが続くようは予報もでていますし、
  時間の自由が利く年代やお仕事の方は今週の平日が狙い目でしょう。
  いや、今週半ばの平日が上も下もきれいで一番の当たりでしょうな ”

先週の槍沢の紅葉を載せた直後の週末だってそうだった。

これが上高地とか白馬とか比較的交通の便の良い地域ならいざ知らず、
南岳という歩いて8時間も10時間もかかる場所へ来てくれる人々。
これっていったい何なんだろう?
書いた本人ながら不思議に思ってしまう。

人にパワーを与える写真と文章?
本人的には別にそんな風に考えて撮っているわけではない。
ただ、その日その日の情景をより魅力的に表現できれば、そう思って撮っているだけ。

もし仮に、人にパワーを与えているのならその評価は僕にはちょっと重荷です。
HP上の写真だけならともかく、南岳まで来ればそのパワーにあやかられると
思われてしまうともっと困ってしまう。あいにくそんな人間ではありません。


昔は自他ともに認める無愛想な男でした。
さすがに歳を重ねて多少は丸くなったけど、人見知りの激しさだけは変わりません。
初めて会った人に「いつも楽しみに見せてもらってます、やっと来れました!」
とうれしそうに話かけられても、なんて答えていいのかわからないのです。
だって、こっちは初対面ですよ。
毎年何度か来られるお客さんにだってなかなか普通に話しかけられないような人見知りの激しい人間が初対面の人に愛想を振りまくなんてやっぱり絶対に無理です。

たぶん、小屋を訪れた多くの方々に不快な思いをさせていると思っているのでここで言い訳させていただきました。表銀座の某山荘の社長のように愛想満点・話好きな人間になれればいいんだけど、たぶんあと10年かかってもそれは僕には無理です。

いろんなことにけっこう器用な人間だと思っているのですが、その点に関してだけはなかなか器用になれません。私的なつまらないことを書き連ねてしまいました、すいません。