10月7日(火)
今朝はいい日の出だったのですが・・・

その後は上空の厚い雲に日差しが遮られてうすら寒い一日。
それでも風は弱く、外回りの小屋閉め作業はだいぶ進みました。

さあ、営業もあと5日だ!
どんどん片付けますよ。

さてさて、気になる紅葉も昨日の雨でまたずいぶんと色づきが進みました。

南岳山頂から見た本谷右俣と屏風岩。
おとといまではまだ緑の部分が多かった本谷の斜面のダケカンバが
一気に黄色く色づいてきました。また、画面左下のナナカマドの群落も
全体が真っ赤になってます。
おおよそ涸沢と同じ標高に位置しているので涸沢の紅葉もきっと最高の見頃でしょう。

また屏風岩のフェイス(岩壁)の麓も黄色く色づいています。
ちょうど本谷橋のあたりになりますが、そのへんは槍沢ロッヂと同じ標高。
きっと槍沢ロッヂの向かいの斜面もいい具合にダケカンバが色づき始めているでしょう。

写真とは反対側の槍平もきれいに色づいてきています。
こうして大所高所から紅葉を観察するのって楽しいもんです。

さて、今度の3連休の予報がだいぶ具体化してきました。
初日の土曜日は冷たい雨か雪、稜線では雪の可能性がかなり高いです。
ただ、雪は一時的で後半の日曜・月曜は晴れてきそうです。

となると・・・
土曜日は無理せずに山麓泊まり。
日曜に雪の具合を自分の目で確認した上で自身の装備・技術・経験と照らし合わせて
稜線を目指すか、中腹の紅葉を楽しんで引き返すかを考えるべきでしょう。

くれぐれも冷たい雨や吹雪の中を無理して稜線を目指さないでください。
そして、仮に稜線に辿りつけても一晩でドッと雪が積もってしまって
翌朝に「下りられません、どうしたらいいですか?」
って聞かれても相手にしませんからね、これだけ注意を促してるんだから。

ここで一番の問題は3連休初日に山麓の小屋で泊まれるかどうかですね。
残念ながらそこは南岳小屋の関知する領分ではないので、どうぞご自身で計画を。

本谷のカール底を望遠で撮影