異変に気がついたのはお客さんの夕食を出したとき。 今日はお客さんが少ないので2階の談話室でのお食事。 2階に食事を運んだあとに窓から空を見ると・・・ 空は全域厚い雲に覆われているけれど、西の地平線の部分にだけ雲の隙間がある。 「これはすごいことになるぞ!」とアルバイトに声をかけ、 お客さんにも「あと10分したらすごい夕焼けになりますよ!」と声をかけてから外に飛び出す。 獅子鼻でしばらく待っていると、まずは西の彼方の白山から始まった。 |
なんとも言えない光が錫杖岳と雲の間の白山を包み込む。 この槍穂高にあの光が当たるまであと数分。 そして、その時が・・・ |
その光は思っていたほどは強くなく、 しかしこれまで見たことのないような深い紅色で滝谷を染めた。 滝谷を染め上げたのはほんの1分か2分。 地平線に沈んだ夕日は最後に西の空を真っ赤に染めて消えていった。 |
1年か2年に一度しか見られない台風通過前後の特異ともいえる夕焼け、待ち続けていた一瞬でもありました。 小屋に戻って夕食のおでんを食べつつ、なかなか興奮おさまらなかった。 あ、話し変わりますがカフェ担当の土屋さんお手製のおでんの販売を明日から始めます。 数量限定につきいつまであるかわかりませんが、ここ数日のうちに来られるお客さんはぜひご賞味を。 |