7月27日(日)
朝一番はガスガスだったものの日の出の頃には晴れてきて、
スカッと青空広がる朝のひとときとなりました。
1週間ぶりの布団干し
ただ、あっという間にガスが広がってきてわずか30分での撤収となりました。
それでも外で埃を払えただけで「良し」としよう。



それからです、凄かったのは。

昼過ぎまでは普通のガス模様でした。
インターネットで雨雲の動きを見ていると午後からは大荒れの天気が予想されたので
登山者に聞かれれば「午後は荒れますよ」と警告したが、
11時から12時までは昼寝してました、すいません。

午後2時くらいかな、急に暗くなってきて遠くで雷がゴロゴロ鳴り出した。
3時頃からは急に風雨が激しくなった。
雷はもとより、叩きつけるような激しい雨、そして30m/sを越す突風に急激な気温の低下。
長い間3000mの稜線で生活してますが、寒冷前線の通過で今日ほど激しい気象変化を経験したこともありません。大方の登山者はその大荒れになる前に小屋に到着していたけど、この気象変化に間に合わなかった2組・3名の登山者が疲労凍死寸前で小屋に入ってきた。

「山小屋には午後2時までに到着しましょう」
山の大切な心構えではありますが、今回の急変に関してはその要因がちょっと違いました。
注意はしましたが、今日は不可抗力だろうな。
この天気変化を普通の登山者が捉えるのは無理だったと思います。


それからです。
午後5時頃かなあ、雨風は依然として激しいもののガスが切れて西の空が明るくなってきた。
北陸沿岸(石川県内灘方面)の景色までが見えるようになってきて、6時にはすっかり回復。

滝谷越しに夕日に照らされた穂高まで見えてきて・・・

日没前後にはきれいな夕焼け雲も現われました。

山の天気って本当にわからないもんだ。
今日一日の天気の変化でそれを痛感させられました。

でも今日、山にいた人はこのドラマチックな変化を存分に楽しんだんだろうね。