今日は朝からガスが濃い。 昨日のソーラーパネル増設工事業者さんが次の現場の槍ヶ岳山荘へ移動するのに工具類が重いので荷物持ちの歩荷でまたまた槍へ行ってきました。 途中、どんどん回復してガスの合間から槍の穂先が出現するようなとても良い景色や咲き誇る高山植物を満喫。 荷物が重いのでカメラなんか持ってませんから、独り占めすいません。 そんなガスの晴れ間も小屋に戻る頃にはまたすっかりガスに包まれてしまいました。 |
さて・・・ ソーラーパネルの増設は利用者の皆さんには直接は関係ない話ですね。 もうひとつのエンジン屋の話は関わりが深い。 以前の南岳小屋はあまり電気の使わない小屋でディーゼル発電機(以下、エンジン)は一基しかありませんでした。ところが、3年前のバイオトイレ導入を期に電気がないとトイレが動かない小屋に変わったのです。そうなると一基だけのエンジンでは心もとない。もしエンジンにトラブルがあったら一大事!ということでエンジンの増設を社長にずっとお願いしていて、やっと実現しました。 ついてはそのエンジンの排熱を乾燥室に二次利用したいとお願いしたわけです。 旧来の乾燥室は灯油のジェットストーブを使っていました。 よく乾くのはいいのですが、なにぶん灯油をたくさん食います。 「ストーブの運転は雨天時のみ」などとせこい施策をしいて燃料節約していましたが、もうこのシステムができたのでそんなせこいことをしなくてもどんな日でもよく乾きます。ただ、エンジンを動かすのは夕方から消灯までの時間なのでそれ以外の時間は稼動できません。それくらいは了解いただきたい。 もっと問題なのはそのために新しいエンジン(といっても中古ですけど)を玄関脇に置いたこと。景観に配慮して玄関棟の陰においてはいますが、やはりエンジンを稼動すると今までより騒音はうるさいし、排気ガスの臭いがしないわけではない。 施工にあたってはそれを気にしていたのですが、設置してみればそれほどでもないようです。気にならないといえば嘘になりますが、利便性の向上と無駄な燃料を使わなくてよくなったという利点を差し引けば十分にお釣りがきそうです。それにエンジンの運転は朝晩のみなので、引き続き昼間はエンジンの音も排気ガスの臭いもしない静かな小屋は健在です。 小屋到着後のひととき、景色を眺めながら静かにビールやコーヒーをお楽しみください。 ちなみに写真はエンジンからダクトで排熱の暖気を取り込んで、ファンで乾燥室に送り込むというシステムの写真です。玄関のすぐ脇にエンジンを置けばこんな面倒かつ費用のかかる工事をしなくても済んだのですが、お客さんのいちばん目に付く場所に「エンジンなんか置きたくない!」という私のわがままを社長に聞いていただき、わざわざこんな工事が必要になってしまいました。 今年はエンジンの増設と乾燥室設備、ソーラーパネルの増設、それに風力発電機のプロペラの破損・・・ 電気関係に関してわがままばかり聞いてもらってます。 この場を借りて感謝いたします。 |