7月10日(木)
天狗原方面へ今週の作業に出かけてきました。
槍沢方面を見ると、雪もだいぶ少なくなってきました。
こうして毎週眺めているとその進捗具合が如実にわかります。

とりあえず残雪とアイゼンの必要性についてのガイドラインを作成しました。
 (このページがアップされるのはいつになるかわかりませんが・・・)

天狗原〜氷河公園及び南岳新道については
〜7月15日頃・・・アイゼン(6本爪以上)必携
〜7月27日頃・・・雪に慣れている人ならアイゼンは不要、
            雪に慣れていない人はアイゼン(6本爪以上)が
            あったほうが安心して歩ける
〜8月2日頃・・・・雪は多少残るが、アイゼンは不要。
            どうしても心配な人は軽アイゼン(4本爪程度)の携行を進める。
〜以降・・・・・・・・ アイゼンは不要

というような感じです、参考にしてください。
なお、槍沢・飛騨沢についてはそれぞれ1週間ほど前倒しして考えてもらって結構です。

さて、今日のお花はハクサンチドリ。
この花は私にとって南岳で愛すべき花の一つです。

他の山ではたくさん咲く花かどうか知りませんが、
南岳周辺では氷河公園から南岳へ向かう横尾尾根の標高2750m付近にのみ10株程度咲く貴重な花です。少なくとも私の夏の行動範囲内ではその場所でしか見られません。
なので、毎年こうして雪切りの帰りにここでハクサンチドリを見ると「ああ、今年も咲いてくれた」とほっとするのです。
ちょうど今が咲き始め、まだ蕾の株もあったので7月20日頃までは見られるでしょうが、夏の最盛期にはちょっと見られないかもしれません。
夏の早い時期に氷河公園経由でお出かけの方は横尾尾根のコルから一登りして、本柿的な急登が始まる直前の平坦な場所あたりで探してみてください。草のかげにひっそり咲いている深い紫色の花が見つかるかもしれません。