5月26日(月)
予報通りに好天の朝を迎えることができました。

昨日はテレビで天気予報の雲の画像を見ながら、
「あと◎時間で雲の領域から抜ける!」
と期待しつつ待つものの、結局ダメだったので喜びもなおさらです。

空気も澄んで遠く白馬方面の山もスッキリと見渡せます。

南岳山頂の巨大雪庇も昨日の大雨でずいぶん崩落が進んだようで、
一部ではまるで南極の棚氷が崩れ落ちたような断面も見せていました。
こちらが連泊した方。

待ちかねた分、
感激もひとしおでしょう。
 (きっと、たぶん…)

風が強くて寒い中、
午前3時頃から6時頃まで
外で写真を撮っておられました。
帰る頃には
こんな妖艶な雲までが穂高上空に現れた。

残雪期の南岳からの展望をたっぷり楽しんでいただけてよかったです。
さて、
そのお客さんを安全なところまでお送りして再び小屋に戻る。
今日は新たに3名のお客さんが来られるのです。

ひそかに「オンデマンド営業」と呼ぶことにしました。
来年もこんなふうに
「何日に泊まりたいんですけど」
「はい、じゃあ小屋を開けて待ってます」
こんな効率の良い営業形態をこの残雪期の平日にとれればいいな、と思ってます。

午後の斜光を浴びてカールの雪面に映る
大キレットの影に感動した一枚です。