5月17日(土)
金曜・土曜で槍ヶ岳山荘の新人・鶴見君を連れて南岳へ出かけてきました。
鶴見君には主に外の作業を・・・
窓掘り・壁塗り・雨樋付け。
特に壁の塗料塗りと雨樋付けは雪があるうちにやってしまうと
わざわざハシゴを立てる必要がなく楽なので、この季節恒例の作業です。
ちなみに見えている窓は二階の窓です。

玄関や1階部分の窓などは無理に掘り起こすのは断念しました。
私は主に小屋内の作業。

人間が生活するうえでのライフラインと言えば、水・電気・ガス。

ガスは在庫のプロパンガスをガスコンロにつなげばすぐに点きます。
水はそのガスコンロに雪をいれた鍋をかければ作れます。

残雪ってのは大気の塵や油分、黄砂などでけっこう汚れているものですが、
今回は先日降りたての新雪が小屋周りにたっぷりと残っているので
きれいな水が作れてちょっとうれしい。
この先の生活のためにたっぷりと作っておきました。

さて電気・・・
南岳小屋の小屋開けの場合、数年前まではこの電気が一番ネックでした。
まだ雪に埋没しているエンジン室を掘り起こすのが大変だったのです。
小屋を開けても電気が使えるようになるのは数日後でした。

ところが3年前にトイレをバイオトイレに改装した際に、
ソーラーパネルとバッテリーの本格的な電力システムを導入しました。
これのおかげで冬の間もしっかりと充電されたバッテリー、
小屋を開けてスイッチをいれればすぐに電気が点くのです。

そんなにたっぷりと電気を使えるわけではないですけど、
当面細々と暮らしていくには十分です。

このソーラー&バッテリーシステムのおかげで
春の営業をできるんじゃないか、と思ったのも事実です。
倉庫だった談話室も
すっかり片付け、
居住スペースを創出。

ただ、ここに入ってた
荷物は別な場所で山積みですが…

次は台風4号が過ぎ去ったら出かける予定です。