5月15日(木)
2回目の小屋開け作業へ行ってきました。

先週末と昨日の大雪&吹雪のため、9日に掘った入口の進入路は当然埋没。
ライブカメラもどこにあるのか場所を特定できないほどの状態なので処置不能。
ライブカメラの復活はまだしばらく先になりそうです。

槍から向かう縦走路も季節外れの雪により、
これまでは見たことがないような面白い雪の積もり方をしていました。

ただ、昨日の吹雪で今朝は厳冬期さながらの様子に戻った縦走路。
誰の足跡もないその雪の道を歩くのはこのうえない幸せでした、役得だなあ〜。

小屋の内部へは2時間ほどの作業で進入成功。
小屋内はたいへん良好な状態でありました。
昨秋にいろいろと知恵を絞って処置してきた甲斐があったというものです。

明日もう一度、槍ヶ岳山荘の新人君を連れて作業へ行ってきますので、
小屋周りの様子はそこでお伝えするとして、
今回は槍からの往復で撮った写真でも紹介したいと思います。

来週末、そしてその次の南岳宿泊企画の際のこんな天気となるといいのですが・・・

飛騨乗越付近からの頭をちょっと傾げた槍ヶ岳
昨日の風雪で周囲には見事なシュカブラができていました。
 

大喰岳山頂からの中岳・南岳・そして穂高連峰。
この時間はまだ強い風に乗って雪煙が舞い上がっていました。
 
縦走路、中岳への登り。
この季節にこんな岩氷歩きを楽しめるなんて、うれしくなってきます。
 

天狗原分岐付近から見上げる南岳。
夏は面白みない山です、認めます。
でも、この残雪期雪庇の残る時期は実に見ごたえのある山です。
 

小屋に荷物を置いて獅子鼻へ。
昨年同時期に同じような写真を掲載しました。
正直、そのときは偶然の巡り合わせと思いましたが、
今日またこの景色に再会できました。
まあ、今回は偶然ではなく狙って来たのですけど・・・
 
 
作業を終えて、槍への帰り道。
改めて、槍ってかっこいいなあと思う景色が目白押しでした。
残雪期に限らず夏も同じことですが、
槍から穂高へ向かって南岳方面へ歩くか、
南岳から常に槍を見上げながら歩くか・・・
これは永遠の課題だと思います。

いちばん良いのは今日みたいに往復することでしょうか。
 
 
中岳〜南岳中間ピークあたりから
巨大雪庇と槍ヶ岳
 

中岳山頂から
光と影の槍ヶ岳。

今日は作業に行ったのか、写真を撮りに行ったのかわからないような印象ですが、
これが今期あるいは来年の残雪期の誘客につながればそれで・・・

もちろんしっかり作業もしてきましたけど。
明日は泊りがけで出かける予定です。