天気(午前) | 天気(午後) | 最低気温 | 最高気温 | 雨量(前日18時〜当日18時) |
晴れ | 霧時々雨 | 9.0℃ | 11.2℃ | 3mm |
槍穂高を西側から望む笠ヶ岳へ「北アルプス山小屋協会」の研修登山で出かけてきました。 毎日、雲海の向こうに、また夕日沈む山として眺め続けた笠へ初めての登山です。 笠は眺めるだけで登ることは一生ないかなあ、と思ってたけど 今回は地元の「飛騨山小屋協会」主催の研修登山でもあるので参加した次第です。 ただ、当初の予報では台風接近で心配していた天気もご覧の青空。 しっかりと念願の槍穂を西側から眺めることができたのです。 |
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笠新道の入口から標高差1100mの急登の 連続を登りつめた着いた「杓子平」。 でも目指す笠はまだまだはるか画面の左でした。 残暑厳しい中でのあの急登は高地民族である 山小屋衆にはたいへん厳しかった。 私なんかは標高2000m以下へ 下りたのは実に7週間ぶりです。 あの暑さには参りました。 「お客さんて偉いね」 そんな会話をしてました。 |
やっとたどり着いた稜線から望む笠ヶ岳。 冒頭の写真もそうですが、 こうした念願の風景に出会えて本当によかった |
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そして笠ヶ岳山荘到着。 その後は延々と飲み会が続きました。 もちろん飲みながらも小屋の細部の視察はみんな行います。 驚いたのは山荘がすごくきれいだったこと。 そして明るくゆとりのある広さでゆったりと作られ、細かな気配りも抜かりなく施されていた。 いろいろ勉強になりました、これからの小屋運営の参考にさせていただきたいと思います。 |
しっかりと交流を深めた翌朝は壮麗な夜明けで迎えました。 今日は台風の影響で天気は厳しいかと思ってただけに、 この風景を目に出来て本当にうれしかったです。 ちなみに左端が槍ヶ岳、真ん中の雲が流れ込んでいる凹部が大キレット、 そのすぐ左隣が南岳で右側に続くのが穂高連峰となります。 |
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皆さんは鏡平経由新穂高へ下山ですが、 私は稜線通しに南岳まで帰りました。 途中、何度も何度も振り返りながら笠を見る。 本当に憧れに違わぬ良い山でした。 またいつか再訪の機会があれば良いのですが |
途中の秩父平から見る大キレットと穂高連峰 この秩父平もいつも双眼鏡で覗いてた場所。 こじんまりとした美しいカールで ここも憧れに違わぬ良い所でした。 本当に良い天気の中、 終始槍穂を眺めながら歩けた二日間。 天気の心配をしていただけに この巡り合わせには感謝しました。 |
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そして双六小屋越しの鷲羽岳。 これも定番の構図なのでしょが、 実際に目にするのは初めてです。 |
なにぶん、山小屋で働いていると登山シーズン中に他の山へ行く機会は皆無に等しい。 小屋の営業期間中に他の小屋へ出かけたのは10年ぶり。 槍穂の他の小屋や信州側の山や小屋へシーズンオフに出かける機会はあるけども、 西鎌尾根を歩いたのは13年ぶりくらい。 山登りは汗かくし、大変で辛いけどやっぱりなぜだか気持ちいいですね。 今回は久しぶりにお客さんの気持ちで山登りを楽しめました。 登山シーズンもあと一ヶ月少々となりましたが、みなさんいろいろお出かけください。 笠ヶ岳も南岳同様、遠く高い山ですけどとてもいいところです。 ぜひ一度お出かけください。 (一晩お世話になった御礼に宣伝します) |