6月18日(月)

1週間ぶりの槍へ戻ってきました。
登りの途中、槍沢上部が見渡せる天狗原方面まで立ち寄ってみました。
このへんからだと槍沢登山道の本筋からちょっとの寄り道で槍沢全体が観察できます。

残雪の具合はご覧の通り、まだまだ雪だらけです。
画面中央の右手にハイマツ帯の中のジグザグ道が見えますが、
夏道が出ているのはこの部分だけで、あとは大曲り(標高2,100m)から上は槍の肩まで9割方が雪の上です。
里では真夏日の日も多くなってきて、夏間近と言う感じでしょうが槍穂高はまだまだ雪です。

昨年の6月末に夏山と勘違いして超軽装で来た登山グループがいました。
槍沢ロッヂのスタッフの制止も聞かずにそのまま軽装で槍へ向かい、
濃霧でルートを見失いとんでもない斜面(中岳方面)へ迷い込み→急斜面で進退窮まり
→滑落・死亡という事故もありました。
山はまだまだアイゼン・ピッケル必携の状況だということをお忘れなく。

とはいえ、これからは気温の上昇と晴天時の強い日射あるいは梅雨の降雨で残雪は加速度的に消えていきます。
今後はこの辺の様子を頻繁にお伝えしていくつもりなんでお出かけの参考にしてください。

大曲りから上はこんな残雪の世界ですが、
その下は新緑とお花の世界です。
ババ平のミネザクラ

サクラと新緑がきれいです
大曲り手前のサンカヨウ

近くにはキヌガサソウも咲くはずなんですが、今日はまだ咲いてませんでした