6月12日(火)

11・12日と南岳へ作業に出かけてきました。
今シーズン3度目の泊りがけ作業です。
今朝も地平線付近に少し雲があったけど、
朝日を受けて薄っすらと赤く色づく大キレットを眺めることがようやくできました。

まずは先にお知らせを3点。
・上高地界隈の山小屋のヘリによる荷上げが昨日・11日にから再開しています。
 ご心配いただいていた方、ありがとうございました。

・南岳小屋は21日から定住する予定です。
 まだ小屋内は完全には片付いてませんが6月25日頃からは宿泊できると思います。
 詳細は今後こちらのHPの情報で確認ください。
 ただし、必ず事前にご連絡をお願いします。

・上記連絡手段ですが、
 小屋の電話(衛星電話)はアンテナ設置場所にまだ5mほどの雪が
 積もっているので当分開通しそうにありません。
 連絡は松本事務所/0263-35-7200へお願いします。(基本的に平日9時〜17時)
 あるいは槍ヶ岳山荘・槍沢ロッヂに前泊される方は受付時に申し出ていただければ
 定時無線での連絡が可能です。

さて、前回の作業から2週間経過したので小屋周りの雪もずいぶんと減ったことだろう。
前はなんだカンダ言っても「まだ5月」だったからね、さすがに「もう6月も半ば」だし。
と雪解けを期待して行ったらそれほど雪は減っていなかった・・・
小屋1階はまだ完全に埋没

小屋背面はまだ屋根の軒先まで積もってます、積雪5m!

上に書いている電話のアンテナ設置場所はその5mの雪の下

掘らなきゃいけないとは思いつつ、掘る気にすらならない雪の量です。
ようやく小屋の玄関も開いた

でも2.5mも雪の階段を下りないと小屋には入れない。

小屋への定住を開始する21日にはもっと解けててください、お願いだから。
と、愚痴めいたことを書いていますが
雪が多いからこそ見られる景色もあるわけで、
本当はそっちの楽しみのほうがはるかに上回っています。

巨大雪庇と槍ヶ岳。
こんな景色を今年は7月中頃までは見られそうですね。
もちろん、6月末からは宿泊可能ですから天気予報と自身の雪上技術と相談しながらお出かけください。

明日からは大天井ヒュッテの小屋掘りの手伝いへ出かけるために
朝一番に小屋を閉めて下山しました。

途中の横尾からは新緑の森から見上げる南岳がとてもきれいだったのでちょっと寄り道。
涸沢への登山道の途中から見上げる大キレットと北穂・南岳です。