6月1日(金)

30日から二泊三日で大天井ヒュッテの様子を見に出かけてきました。
写真は大天井岳の巻き道から見る槍〜南岳です。

槍・穂高の例年並みをはるかに上回る残雪の量に心配して小屋の様子を見にいったのですが、こちら方面の雪はほぼ例年並みといったところで一安心でした。


さて、お知らせです。

南岳から眺める残雪の槍・穂高の絶景をもっと多くの方にもご覧いただきたいと、一部の方には前フリしていた来春の特別営業
社長の承認を得て実現に一歩踏み出しました。
詳細については来年のGW前後に発表いたしますが、
ここで概略についてだけお知らせしておきます。

・期間/5月17日(土)頃から6月2日(月)頃までの約17日間
・予約/一日の定員を8名までの完全予約制とします
・ルート/小屋に宿泊される方は必ず槍ヶ岳山荘からの往復ルートを利用いただきます
      それ以外の登山道はこの時期はまだ一般向けではありません
・設備/まだ雪に埋まった小屋の利用につき、館内は倉庫のような状態です
      一晩を過ごすための最低限のことしかサービスできないことをご了承ください
・食事/越冬したレトルトのカレーやカップ麺程度のものの提供となります

この時期の槍〜南岳はピッケル・アイゼンを確実に使いこなせる方のみが歩けるコースです。
なお、土曜日と水曜日の朝に槍ヶ岳山荘からの同行ナビゲートを行います。
ただし、それとて自力で槍ヶ岳山荘まで登・下山できる技量が必要です。

と、現段階でお知らせできるのはこの程度です。
本来、残雪期の営業を念頭に作られた小屋ではないので制約される部分が多々あります。
どこまでできるのかどの程度のニーズがあるのか、試験運用的な計画です。
実際に実行できるかどうかも来年の5月にならないと分からない部分もあります。

などなどの諸条件を踏まえて楽しみにしていただきたいと思います。
これまで、毎年5月の様子をこのHPで報告するたびに「独り占めして申し訳ない」という思いがやみませんでしたが、これが実現すればより多くのかたにも残雪期の南岳を楽しんでいただけると思います。