今シーズン初めて、南岳の様子を見に行ってきました。 昨秋の小屋閉めから7ヶ月、待ちかねた感でいっぱいです。 それにしても雪が多い・・・ 参考までに下の2枚の写真は過去2年の5月8日の写真です。 左の写真がごく平年並みの量、右の写真は全国的な豪雪の影響でかなり多い状態です。 そして上の写真は今日、今年の雪が多いことは承知していましたが 想像をはるかに超える雪の多さです。 |
![]() 2005年5月8日 |
![]() 2006年5月8日 |
この雪に埋もれる小屋を見た瞬間に「写真だけ撮って帰ろう…」とも思ったけど、 今年の春は「待っていれば雪が解ける」わけではないので夕方までせっせと入口の雪掘りをしてきました。 普通なら鍵さえもっていれば割りと簡単に小屋に入れるのでたいして食料も水も持ってこなかったのですが、結局今日は小屋への侵入はできなかった。 おかげで槍への帰り道はお腹がすいてフラフラになって歩いてました。 でもやっぱり南岳から見る穂高は圧巻です。 また今年もたくさんの方にご覧にいただきたいと思っています。 |
ここで雪に関する注意点。 大喰岳から南岳の稜線の雪もムチャクチャ多いです。 厳冬期並みと言うよりも厳冬期よりも多いです、これまで見たことがないような様子です。 また稜線の信州側にはこれまた見たことのないような雪庇が張り出しています。 その巨大さゆえに登山道近辺にまで無数のシュルンドが開いています。 大きなものでは深さ2〜3m、また新雪で表面の隠れているものも多いです。 通行の際は気をつけてください。 それと冬期小屋は今のところ利用困難です。 GWは使えていたようですが、その後の戸締りが不完全だったようで入口付近に雪が溜まっていて入ることができません。 もうすこし雪が解けてくれば処置は行うつもりですが、現状ではそのような感じです。 |
![]() 中岳にて |
![]() 南岳小屋前にて |
また、春といえば雷鳥観察に適した季節。 今日もたくさんの雷鳥を見ました。 槍〜南岳の「雷鳥街道」ぶりは今年も健在のようです。 夏には登山者に対してもしっかりサービスしてくれるようお願いしたいところです。 ライブカメラも掘ってきました。 ライブカメラ付近もかなりの積雪で場所の同定は困難かと思いましたが、 天井のソーラーパネルがほんの少しだけ出ていました とりあえずパネルとカメラだけは掘り出したのですが、 肝心のシステムボックスはまだまだ氷漬け状態で掘り出すことすらできませんでした。 これだけでも晴れた日が2〜3日続けばバッテリーが充電されて画像を送ると思うのですけど、どうだろうなあ?期待して見ていて下さい。 |