9月24日(日)


天気(午前) 天気(午後) 最低気温 最高気温 風速(午前) 風速(午後) 雨量(前日18時〜当日18時)
快晴 晴れ 1.6℃ 8.1℃ 西3m 西3m 0mm

槍を望むビュースポットは数多い。
穂高の展望ばかりが注目される南岳ですが、
ここから見る槍も後立山連峰諸峰を従えて、なかなかなものです。
特にこれからの季節は朝日が具合良い角度であたるようになってくる。
夏は槍の背後から昇っていた朝日が
秋以降は日の出の方角がどんどんと南へ
下がっていくので、槍の正面から朝日が
当たるようになっていくわけです。

槍を見るのに、槍の肩からはちょっと近すぎる。
北穂からはちょっと遠い。
やはり穂先を眺めるのは南岳がいいんじゃないの?
という親バカの意見でした。






さて、今日も素晴らしい秋晴れの一日。
週末ということで、平日には交代で休みを取っていたアルバイトたちも勢ぞろいして
私はちょっと暇を持て余し気味・・・

なので午前中は1時間ほど獅子鼻でボーっとさせてもらってた。
 

槍穂の稜線を挟んで、信州側は雲ひとつない晴天。
しかし飛騨側は足元から延々と続く雲海が広がっていた。
秋によく見られる現象ですが、なぜ飛騨側は雲海になるんでしょうね?
そんな理屈はともかくとして、雲海に浮かぶ笠ヶ岳は見事な景観。
ここにいる自分を幸せだと感じる瞬間です。
さて、先日紹介したタカの渡り。
森林管理署の人の話では「サシバ」というタカらしい。

今日もたくさん渡っていました。
10羽前後の群れが次から次へと・・・
見ていた1時間ほどの間だけでも百数十羽のタカが
北から南へと飛んでいました。
面白いことに、標高2900m前後のラインで
常念岳方面から飛んできたタカは一様にして
常念平をかすめて飛んでいくのです。
そのときに上昇気流をとらえて弧を描きながらどんどん
高度を高めて、上空へ舞い上がりながら南へ飛んでいく。
鳥には気流の流れが見えるのか、はたまた彼らは南岳には
強力な上昇気流の発生することを知っているのか、
とにかく見えていてワクワクすると同時にとても面白かった。


訂正:この鳥はハチクマというらしい。
    26日に地元TVの特集でやっていました。
そして紅葉のほうも順調に進んでいるようです。
写真は横尾尾根の稜線上の通常、「横尾尾根の歯」と
呼ばれる付近です(標高2700m・登山道のあるところではありません)

こちらもチラホラと木々の色づきが目立ちはじめました。

紅葉は1週間で標高300m下りていくといいます。
ということは氷河公園(天狗池2500m)・涸沢上段や槍沢上部(2400m)は
来週末には色づき始めるという計算になります。
もちろん「色づき」始めるだけで見頃はもう少し先になるかも知れませんが、
今後のお出かけ計画の参考にしてください。

今週は水曜日頃に台風になりきれなかった低気圧が太平洋岸を通過しそうです。
この時期(紅葉が始まる時期)の雨は急速に紅葉を加速させる作用があるうえに、
その後は冷たい空気をもった移動性高気圧が進んでくるので冷え込みも強まるかも?
そうなるといよいよ槍穂高の紅葉シーズンも本格化しそうです。

ということで、トップページの「お知らせ」に「紅葉情報」のリンクを作成しました。
日々、紅葉の進み具合や気象条件によって更新いたしますので参考にしてください。
そして夕焼け。
飛騨側は昼間の雲海がそのまま夕方まで続いた。
そこへ沈みゆく太陽。
午後4時頃からどんな夕焼けになるのかと、
想像しただけでワクワクしてきます。

今日は朝から晩まで南岳劇場の本領発揮と言わんばかりの一日でした。