天気(午前) | 天気(午後) | 最低気温 | 最高気温 | 風速(午前) | 風速(午後) | 雨量(前日18時〜当日18時) |
快晴 | 晴れ | 9.1℃ | 14.5℃ | 北西5m | 西4m | 0mm |
今朝も素晴らしい日の出の時間でした。 7月30日の梅雨明け以来、連日の晴天。 7月の長梅雨&豪雨には参りましたが、これだけ安定した晴天が続くのも珍しい。 「残念でしたね、また天気のいい日に来てください」と出発していくお客さんを見送ることが この半月の間いちどもありません。 これはとてもうれしいことです。 さて、今日もノンビリムード漂う一日なので中岳の水場の確認に行ってきました。 |
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左の写真の一番左端が中岳。 その雪渓の末端に流れ出るのが中岳の水場です。 右側の写真の通り、とうとうと流れていました。 槍穂高稜線で唯一の天然の水場です。 雨不足で水か枯渇気味ですので、 縦走する人はぜひここでしっかり補給してください。 残雪の多い今年は9月上旬まではここで水が取れそうです。 |
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その道中、先日の雷鳥親子(ヒナ5羽)に出会いました。 今日も人目を気にせず、惜しみなく至近距離で撮影に応じてくれました。 ただ、やはりこの時期としては小柄な個体が気になります。 元気に秋を迎えてください。 話題をもうひとつ。 |
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左の小銭はこの1週間での外トイレの利用料。 大勢の皆さんのご協力で12000円余り集まりました。 中には1000円を入れてくれていた人がいました。 10人分の利用料なのか、一人分の謝意なのかはわかりませんが、 濡れないようにとわざわざビニールの小袋に入れて投入してくれていました。 その心遣いに思わず写真を撮ってしまいました。 昨年導入した南岳小屋の外来用バイオトイレ。 他の山小屋にはない快適性で好評です。 ただ、このトイレには電気が必要です。 糞尿をおがくずと混ぜて攪拌し、電気ヒーターの熱で発酵・水分を蒸発させるというしくみです。 もちろん下界のような商用電源があるわけではなく、 軽油を燃料とするディーゼル発電機を使っているわけですが、 南岳小屋ではディーゼル発電機を運転するのは朝・夕の計7時間程度。 それ以外の時間はバッテリーに蓄電した電力や太陽光発電・風力発電などの自然エネルギーを利用しています。 ただ、バッテリーや自然エネルギーの利用だけではトイレの電気ヒーターの電力が十分に取れず、どうしてもトイレのおがくずの水分蒸発が追いつかずに水分過多となってしまいます。 ディーゼル発電機の運転時間を増やせばいいだけの話なのですが、 トイレだけのために余計な燃料を燃やすという考えはこの南岳小屋には似つかわしくない。 (ディーゼル発電機の運転には1時間あたり1.5リットルの燃料が必要です) そこで今日のような天気のいい日にはトイレの処理槽から糞尿おかくずを取り出して、 天日干しにして水分を蒸発させています。(それほど臭くはないです) そんな努力も必要な山でのトイレ。 南岳に限らず、どこの小屋でもいろんな苦労がついてまわるものです。 だからこそ、この1000円はうれしかった。 ありがとうございます。 |