7月6日木)

天気(午前) 天気(午後) 最低気温 最高気温 風速(午前) 風速(午後) 雨量(前日18時〜当日18時)
霧雨 8.0℃ 9.5℃ 西6m 西8m 12mm

まず最初にお断り、この写真は去年の6月29日の写真です。

今日は午後からちょっと天気が回復したので天狗原方面へ雪切りと
目印用の旗竿立ての作業へ行ってきました。
せっかく出かけたのですが、デジカメにバッテリーを入れるのを忘れてしまいました。
だから去年の写真です、すいません。
今日の実際の様子はこの写真の上側三分の一はガスで見えません。
ただ雪の量はこの時期とほぼ同じくらい、いや今日の方がほんの少し多かったかな。
とりあえずこの程度と、参考にしてください。

まあ、今年の残雪の多さはすでにお伝えの通り。
北アルプスブロードバンドネットワークのヒュッテ西岳からのライブ画像でこの一帯の
残雪の様子は把握していたつもりですが、実際に目にしたら笑っちゃいました。
確かに多い!
まだこんなところに雪があるの!?って感じです。

ただですね、一般の人にはちょっと理解しづらいかもしれませんが
残雪というのは傾斜の緩いところに吹き溜まります。
急斜面には案外と残りにくいものです。
槍沢・天狗原ルートに関して言えば急斜面に遅くまで残雪が残るのは
「グリーンバンド直下」と「天狗原入口のトラバース」の2箇所。
「グリーンバンド直下」に関しては槍ヶ岳山荘が先日・7月3日に処置を施し、
「天狗原入口」は今日作業してきました。
これで「滑落の危険がある箇所」については安全に通れるようにはなりました。

また新穂高温泉側からの南岳新道についてもあさって8日には作業を行う予定です。
これで南岳小屋の名実ともに「小屋開け」と宣言しても良いかなと思います。

それでもやはり「危険な急斜面」の前後には残雪はたっぷりあるわけで、
7月20日頃までに入山される方には「六本爪程度のアイゼンとストック」
の携行をお勧めしたいですね。
きっとそのほうが安心してそしてより安全に登山を楽しめると思います。
それ以降に山に入られる方はアイゼンは必要ないでしょう。

なお、これは槍ヶ岳・南岳に限定した話なのでそれ以外の山域については
それぞれへ確認していただきたいと思います。

そろそろ問合せの電話も多くなってきています。
ぜひ参考にしてください。