9月30日(金)


天候 最高気温 最低気温 降水量(前日18時〜当日18時) 風向・風速 気圧
晴のち曇 9.7℃ 5.1℃ 0mm 西 8m 706hp

今日も素晴らしい朝の風景。
常念平で雲海に浮かぶ黎明の富士山を眺めながらご来光を待っている図です。

今週の槍穂高はなんといっても雲海の素晴らしさに尽きる1週間だった。
本当にこれだけ毎日・毎日、雲を眼下に眺めながらの生活も珍しいくらいです。
そして雲海というと、絵になるのが笠ヶ岳。
夏はなかなかカメラ向ける気にならない、カメラを向けてもシャッターを押すまでには
至らなかった笠ヶ岳が今週はとにかく素晴らしい。
朝のまだ暗い雲海に浮かび山頂部だけに朝日が当たり始めた笠ヶ岳。
そして夕方、上空を覆う一面の雲と地平線の隙間に生じたほんの少しの空間に夕日が
差し掛かった瞬間、背後の日に照らされて輝く加賀白山と暗く沈む笠ヶ岳の対比。
とにかく毎日、刻一刻と表情を変える笠ヶ岳に秋は注目です。
と言っても、先週の金曜日から始まった秋晴れウィークもそろそろ休憩に入る模様です。
明日からは徐々にお天気も下り坂になるそうで、日曜あたりは冷たい雨あるいはもしかすると雪になるかもしれません。
気が付けば明日から10月、麓はこれから秋本番でも標高3000mの世界はそろそろ冬を迎えようとしています。

そんなわけで(どんなわけで?)7月9日からの約3ヶ月を南岳小屋で頑張ってくれていたアルバイトの土屋さんが今日で下山となりました。
小屋では主に味噌汁作りを担当してくれていました。
 (もちろん掃除も食器洗いもゴミ広いもお昼のカレーやハヤシライス作りも頑張りました)
新鮮なネギのたっぷり入ったナメコの味噌汁を作ってくれていたのがその土屋さんです。

今朝は南岳の中腹で朝日に輝く穂高や笠を眺めながらこの小屋から去りがたい思いでいっぱいの涙を流していたかどうかは定かではありませんが、雲海に浮かぶ富士山を背景に立ち尽くすその姿はいろんな想いを語ってくれているようでした。


お疲れさまでした、ありがとう
わがままを許して、送り出してくれたご家族もありがとうございました