”かむ”ことが健康な歯をつくります
     *よくかんで、強いあごづくり

     子どもの成長にとって「かむ」ことは、とても大切なことです。唾液の分泌をうながして
     消化を助けたり、脳の働きを活発にして心を落ち着けたり、多くの働きがあります。
     けれど、最近はうまくかむことができない子どもが増えているようです。原因は、食べ
     物をかまなくなったこと。よくかめるために必要なあごも、やはりかむことで育ちます。
     あごの発達が悪いと永久歯の歯ならびにも影響を及ぼし、ものがよくかめなくなるばか
     りか、むし歯や歯肉炎にもなりやすくなってしまうのです。

     *”かむ”週間は毎日の食事から
     
     あなたのお子さんはよくかんで食べていますか?ためしに子どもの好きな食べ物を聞い
     てみましょう。ハンバーグやスパゲティなど、やわらかいものが大好きで、小魚などの
     かたいものが嫌いだったら要注意。
     これには、お母さんにも責任があります。冷凍食品や、できあいのものばかりを食卓に
     ならべていませんか。いくら手間がかからないからといっても、これでは、よくかむた
     めに必要な歯ごたえのあるものが足りません。
     毎日の食事には、野菜などの繊維を中心とした、かみごたえのある素材を用いるように
     しましょう。そして、子どもにかむことの大切さをしっかり教えていきたいですね。

     ”みがいた”と”みがけた”はちがいます
     *歯はこんなによごれています

     自分ではきれいにみがいているつもりでいても、歯垢は以外に落ちていないもの。まして、
     こどもにとって歯をみがくことはめんどうなことです。ついつい、いい加減にすませてし
     まっているのではないでしょうか。
     子どもに、もっと歯みがきに対する興味をもたせるための方法のひとつとして「歯垢染め
     出し剤」があります。赤い液を綿棒などでぬると、歯垢の部分が赤く染まって、よごれて
     いる部分がチェックできます。
     これなら子どもにも歯のよごれ具合がよくわかり、歯みがきの意欲がわくかもしれませんね。

     *子どもといっしょに歯みがき競争

     たまの休みの日などチェックの日をもうけて、お母さんもいっしょに歯の染め出しをして
     みてはいかがでしょう。子どもは、親が同じことをすれば抵抗なく受け入れるものです。
     どちらがきれいにみがくことができるか、競争するのもよい方法です。
     できれば、新しい永久歯が生えるたびにチェックして、よごれが残っている所を教えなが
     れ、歯ブラシの毛先がすみずみまで届くよう、動かし方を工夫させましょう。

     ”糖とむし歯菌と時間”がむし歯をつくります
     *細菌のかたまり”歯垢”が原因

     口の中には、さまざまな細菌がすんでいます。そして、これらの細菌は、食べ物に含ま
     れる砂糖を栄養として、ねばねばしたデキストランとういう物質をつうくり、菌の表面
     にくっついて、どんどん増えていきます。この細菌のかたまりが「歯垢」です。わずか、
     1グラムの千分の1の歯垢に、1億個もの細菌がいます。
     この歯垢にすみついているのが、こわいむし歯菌、ミュータンス菌。この菌は歯の大敵
     である、「酸」をつくり、歯のいちばん外側にある、エナメル質をとかしていきます。
     これがむし歯のはじまりなのです。
     生えはじめの歯ほどエナメル質が弱いので、むし歯におかされやすく、進行もはやいも
     の。どんなに小さなむし歯でも、見つけたら、はやめに治療してもらいましょう。

     *”食べたらみがく”ことが基本

     ものを食べて口の中をそのままにしていると、すぐに歯の表面や歯と歯の間に白いカス
     のようなものがこびりつき、ヌルヌルになりますね。このヌルヌルが、むし歯の最大の
      原因、歯垢なのです。
     むし歯にならないためには、食べたらすぐ歯をみがいて歯垢を落とし、ツルツルにして
     おくことが大切です。規則正しい食生活と歯みがき習慣を身につけ、むし歯をしっかり
     予防していきましょう。

     ”時間と量”をしっかり決めて、あたえましょう
     *”だらだら食い”は、歯の大敵

     こどもはおやつが大好き。喜ぶ顔が見たくてつい、むやみにおやつをあたえてはいませ
     んか?これでは歯の大敵である、だらだら食いのクセがついてしまいます。
     歯垢のPH(酸性度)は、ふだんは中性ですが、砂糖を含む食品を食べると、急激に歯
     を溶かす酸性に変わってきます。ですから、だらだら食べていると、いつまでたっても
     歯のまわりは酸性のままで、常にむし歯の危険にさらされてすまうのです。
     おやつは前の食事との間をあけ、お腹をすかせてから、しっかり量を決めてあたえるよ
     うにしましょう。

     *”おやつ=お菓子”ではありません

     おやつというとすぐに思いうかぶのは甘いお菓子。けれど、それは大きな誤解です。
     育ちざかりのこどもにとって、おやつは必要なエネルギーを補う大切なもの。砂糖もと
     きには必要ですが、とりすぎは禁物です。1日の食事の中でとる砂糖の量は、なるべく
     20グラム以内(大さじ2杯)にとどめましょう。
     たまには子どもといっしょに、手づくりのおやつに挑戦してみてはいかがでしょう。素
     朴な材料を使ってできる、簡単おやつはたくさんあります。たとえば、季節の野菜や果
     物を利用してジュースをつくってみるなど、おやつの楽しみは子どもといっしょにみつ
     けていきたいですね。