胃の健康度を調べるオプション検査
ABC検診
                        

ペプシノゲン(PG)検査と、ヘリコバクター・ピロリ菌の抗体検査という、
2種類の血液検査を組み合わせて、胃の健康度をチェックする新しい検査法です。

ペプシノゲン(PG)とは?
 胃液中に分泌されるタンパク分解酵素ペプシンのもととなる物質です。
ペプシノゲンは99%が胃にでて、残り1%が血液中に入ります。
胃の萎縮は、胃がんや萎縮性胃炎といった病気や老化現象でも起こりますが、その萎縮が進むと、ペプシノゲンの産生が減ります。ですので、血液中のペプシノゲンも少なくなります。
ヘリコバクター・ピロリ菌とは?
 従来、胃の中は胃液に塩酸が含まれるため強酸性で、細菌は生息できない環境だといわれていました。しかし、ヘリコバクター・ピロリ菌はウレアーゼという酵素を産生するので、局所的に胃液を中和させて、胃壁に感染することができるということがわかりました。
ヘリコバクター・ピロリ菌は、胃かいようや十二指腸かいようの原因菌として注目され、胃がんやリンパ腫などの発生につながることが報告されています。

【ABC検診の結果】
 結果は下図のように、A・B・Cタイプでご報告致します。
ヘリコバクター・ピロリ菌抗体検査
陰性 陽性
ペプシノゲン検査 陰性 A B
陽性 C

 このABC検査で、「ペプシノゲン陽性」というのは、ペプシノゲンの産生量が減っている、すなわち、胃粘膜の萎縮が進んでいる状態です。
「ペプシノゲン陰性」は、現在胃粘膜の萎縮がないということです。
しかし、陰性者の中でも約1万人に1人の割合で胃がんが発見されていますので、レントゲンでの検査を組み合わせた方がよいといわれています。
 「ヘリコバクター・ピロリ菌抗体検査陽性」というのは、現在ヘリコバクター・ピロリ菌に感染しているということを、逆に、「陰性」ですと感染していないということを表します。
 
A 健康的な胃粘膜で胃の病気になる危険性は低いと考えられます。
B 少し弱った胃です。胃かいよう・十二指腸かいようなどに注意しましょう。
C 胃がんなどの病気になりやすいタイプです。内視鏡による定期的な検査を受け、胃の病気の早期発見・早期治療に努めましょう。

【この検査をお申し込むにあたっての注意事項】
*過去に胃の手術を受けたことのある方や、ピロリ菌の除菌療法を受けた方、また、現在胃の薬を飲んでいる方、腎機能の悪い方は、この検査の結果が正しく出ない場合がありますので、この検査のお申込みはお断りさせていただきます。

【検査料金】
  3,780円(税込み)





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