講師プロフィール
1939(昭和14)年、札幌市生まれ。ノンフィクション作家、評論家、昭和史研究家。
同志社大学文学部卒。出版社勤務を経て1972年に『死なう団事件で』作家デビュー。日本近代史、特に昭和史上の事象、事件、人物に題材を求め、資料や記録、延べ5000人近くにのぼる聞き取り証言をもとに、数々のノンフィクション、評論、評伝の作品を発表。「昭和」とはいかなる時代だったのかを実証的に問いつづけ、この分野における第一人者として高い評価を獲得する。
責任編集『昭和史講座』(昭和史を語り継ぐ会)をはじめとする一連の昭和史研究で第52回菊池寛賞を受賞(2004年)。『ナショナリズムの昭和』(幻戯書房)で、第30回和辻哲郎文化賞受賞(2017年)・第72回北海道新聞文化賞(学術部門)受賞(2018年)。『石橋湛山の65日』(東洋経済新報社)で立正大学第1回石橋湛山和平賞を受賞した(2022年)。
上記著作のほか、昭和史関連の主要著書として、『昭和陸軍の研究(上下)』(朝日新聞社)、『吉田茂という逆説』『秩父宮』『幻の終戦』(中央公論新社)、『東條英機と天皇の時代(上下)』『瀬島龍三(ある参謀の昭和史)』『後藤田正晴(異色官僚政治家の軌跡)』(文藝春秋)、『昭和史がわかる55のポイント』『昭和史の核心』(PHP研究所)、『昭和史七つの謎』『昭和史七つの謎Part2』(講談社)、『あの戦争は何だったのか』(新潮新書)、『昭和史のかたち』(岩波新書)等の他、『昭和史の大河を往く』全13巻シリ−ズ(毎日新聞社)がある。
その他、直近の話題作『Nの廻廊 ある友をめぐるきれぎれの回想』(講談社)、『平成の天皇皇后両陛下 大いに語る』『近代日本の地下水脈 T』(文藝春秋)等、著書多数。
日本文藝家協会会員、日本ペンクラブ会員。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。朝日新聞書評委員。雑誌『文藝春秋』で「日本の地下水脈」の連載を続けるほか、カルチャーラジオ NHKラジオアーカイブス「声でつづる昭和人物史」(月曜日)の講師を務める。
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