堀金の家


道路より外観

東西に長い敷地であり、住宅も東西方向に延びる理想的な計画となりました。

南に多く窓を配置し、太陽光による冬の寒さ対策、明るい空間の確保をし、
夏の暑さ対策として軒の出を長くすることで太陽高度の高い夏の日差しを遮蔽し
冬の低い位置からの日射を取り込むように配慮しました。


 

サワラ板の目隠し塀と全景

ムクのサワラ板を塗装し、アルミの支柱で支持することで
メンテナンスの良さを確保しながら、サワラの表情を出しました。



玄関廻り+コンクリート打ち放し塀

来客からのリビングへの視線を遮る役目を持ちながら
コンクリート打ち放しの塀に照明を埋め込みんだ
アプローチ灯としても機能しています。




コンクリート塀 + タイル貼り

棒状のタイルのラインとコンクリートの肌質の組み合わせ
無機質なはずのコンクリートが優しく見えてきます。




玄関小窓、下足入、デザイン格子引戸

玄関小窓は飾り窓としてだけでなく、小さいながら開くようになっています。
下足入のカウンターはタモの塗装仕上げ。取っ手をつけず、すっきりと収めました。




玄関デザイン格子引き戸

太い格子と細い格子が折り重なった規則的で美しいデザイン。




廊下側デザイン格子引き戸

引き戸の上部は素通しで廊下と一体になっています。
一本引きにすることで引戸を解放した時には、車いすも通れる幅になります。




廊下デザイン格子引戸+パネルヒーター

奥に見えるのは玄関と同じデザインで制作した格子建具です。
格子で調整された柔らかい光があたたかく感じます。

手前の白いパネルヒーターのフックには
冬の濡れたコートなどを掛けておけばすぐに乾かすことができます。




鉄骨+ムク板の階段

チークのムク床板から伸びるように2階へ続く階段です。
1階はブラウン系の雰囲気で統一し、ブラウンの階段板を上っていくと
2階の子供室空間ではナチュラルテイストに変化していきます。



2階アイアン手スリ

2階は子供室空間として、明るいテイストでまとまっています。



アイアン手スリくびれ部

くびれをつけることでアイアン特有の重々さを無くし
軽やかなデザインとなっています。




オーディオルーム

堀金の家のシンボルとも言えるオーディオルームです。
オーディオに効果的な堅い床を木造で実現するために
チークの堅い床板の下地は2重貼りになっており
壁も2重貼り下地+防音材を充填しています。
天井の仕上げは吸音効果のある仕上げとしており
その上に吸音効果を期待して断熱材を全面に施工してあります。



オーディオルーム+防音ドア

防音ドアには遮音材を充填しており、住宅の雰囲気を壊さない建具を実現しました。
色違いになっている壁は、リスニング空間として理想的な
「吸音3:遮音7」を吸音効果のあるクロスで計画しました。
天井高も3.6メートルと高く、美しい響きが期待される空間になりました。



リビングからキッチンを見る

チークの無垢材を自然塗料で仕上げました。
ムク板の為、色が一つ一つ違いますが、
表情のグラデーションとしてチークの良さが出ています。



キッチンスペース

チークは耐水性に優れているためキッチン周りも最適です。
色合いもキッチンの引き出し部分とマッチしていて
より高級感を引き立たせています。
奥の引き戸はストックルームへの出入口です。



キッチンからリビング

キッチンからリビングまでを見通せるようになっているため
子供さんが遊んでいる姿を見ながらの家事が可能になります。
すぐ横にストックルームを配し、最小限のキッチン作業で済むような計画としました。



リビング高天井部分

リビング部分は最後部3.5メートルの斜天井になっており、
ダイニング・キッチン部分と合わせて化粧竿を配することで
アジアンリゾートの雰囲気になっています。
上部の小窓は施主の遊び心としても取り付けたもので、
2階の子供室と1階のリビングをつなぐ効果を期待しました。




リビングから和室を見る

和室へは20センチの小上がりになっており、リビングと一体として使える
キッズコーナーとしての役割もあります。



和室引き込み戸

このように仕切ることでリビングと和室を別々の室として使うことも可能です。
和室とリビングの間の壁は上部で素通しになっており、化粧竿が同じ間隔で配されています。



和室 琉球畳と三本縦窓

和室には琉球畳を採用し、和風になりすぎない癒しの空間として
リビングの付属スペースとして活躍しています。
西側の窓は、小さく、モダンなデザイン性を考慮し縦長の等間隔に並ぶ窓になりました。



和室

モダンな和室として、建具の色と木部の色を統一し間接照明による演出をしました。



デザイン格子建具

玄関のものと同じデザインですが、2本引きの全開放とすることで
廊下からLDKを一体空間とし、夏の風通しに配慮しました。
冬は締め切ることで熱を逃がさず、暖房の効きを早める効果もあります。



LDKから廊下へ

解放すると廊下から一体の空間になります。

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