平成22年深志高校卒業式

卒業生保護者代表 瀬原田敬(深志25回卒)

僭越ではございますが、卒業生の保護者を代表しまして、一言お礼の言葉を述べさせて頂きます。

深志高校3年生の皆さん、そして保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。深志高校での3年間を終えて、今日卒業の日を迎えられることを共に喜び、心からお祝い申し上げます。

私事ではありますが、各言う私も37年前にこの学び舎を巣だった卒業生です。学年主任の中野先生や山岸PTA会長とは同期生となります。しかし、私は当時何かと色々理由をつけて卒業式には出席せず教室で友人たちとたむろしていました。卒業式に出席しなかったは単なる反抗心からでした。

当時は学生運動があったころで、若者が社会に反抗する姿があちこちで見られました。

私が2年生の冬のある日、校長室に数人で押し掛け、校長先生との話し合いに出かけました。校長先生は「おめえたち、授業さぼってきたな」といったものの私たちを受け入れてくれました。

話の内容は、自治ということで、1号棟で生徒の自主運営による授業をこれに賛同する先生方と行い、学校側がこれに反対するようならば学校を封鎖し、とことん戦うというものでした。

私たちはこのとき校長先生が当然反対し私たちを説得するものと想定し「学校側は自治の叫びを弾圧した。いまこそ決起し自治の精神を取り戻す」という大義名分を掲げようとしたのですが、校長先生は「いいぞいいぞ、やれやれ」と言って逆に私たちをけしかけてきました。こうなると最初のストーリーが崩れてしまい、決起どころではなくなりました。途中からは仲間が「授業があるで」と次々に去ってしまいました。応援団長と私が最後まで残り、あとは校長先生と人生とはなんぞやとの熱い議論を日が暮れるまですることになったのが落ちでした。校長先生が温かい心でそのような行動を受け入れてくれたことを感謝いたしました。

形こそ変わったとはいえ同じようなことが今でもこの学び舎で行われていると思います。また、先生方にはそのような指導を心掛けていただいているものと思います。深志の自治の精神、伝統はそのようにして伝えられていると確信しています。

皆さんが卒業して深志の同窓生となったとき、この学び舎に感謝する日が来ることを信じています。

結びにあたり、卒業生たちにはあらためて「おめでとう」の言葉を送りたいと思います。先生方ならびにご来賓の皆様には保護者を代表いたしまして重ねて御礼を申し上げます。

本日はまことにありがとうございました。