自己理解
人は誰でも、自分の生活を満足できるものにすることを望み、
自分で納得する人生を歩みたいと考えます。
ビジネスマンのイメージ画像 スパイラルアップ、イメージイラスト
5年後、10年後の自分をイメージしてみましょう。仕事は、家庭は、結婚は、趣味は、満足とは?
多くの要素について、自分の価値観でライフスタイルをイメージすることでしょう。 現実に戻って就職活動中のあなたは「自分は何ができるのか」、「働く意味は」、「自分はどんな仕事がしたいのか」、「適性のある職業は何か」、「企業研究はどの様にすればよいのか」、「志望動機は何と答えたらいいのか」など、次々といろいろな思いが巡ってくることでしょう。
 
その根底には「自分の社会的な存在意義を確認したい」という欲求があるはずです。
職業には「生計の維持」のほかに、「個性を発揮する」「社会的役割を実現する」という大きな側面があります。 そして職業の選択は生活そのもの、さらには生き方を選択する行為です。 このように職業を中心にして考える人生設計を「キャリア」といいます。
 
あなたにとって大切なことは、キャリアを生涯を通じて成長させることです。
そして今後、産業社会が複雑・高度化し、仕事に専門性がますます求められるようになればなるほど、自分を成長させるための職業選択はさらに重要になることでしょう。
 
自分自身を理解する「自己理解」
職業やキャリアを選択することは、あなたの生活全体や生き方を選択することでした。それでは、何を基準に自分の将来像を描けばよいのでしょうか?現実の課題として、就職活動では志望動機に相当する部分です。 イメージイラスト
 
志望動機を語るには、A/能力・適性 B/興味・パーソナリティー C/価値観を明確にしておくことが必要です。
企業の中で成長する自分は、現在の姿の延長線上に見つけることができるからです。
これらを明確にする作業を自己理解といいます。 自己理解A・B・Cについて簡単に説明しましょう。
     
能力、適性について
能力・適性は、ある職業に従事したときに、要求されるさまざまな側面を遂行できる能力を指し、知的能力・数理能力・言語能力等の能力の組み合わせで表現されます。この他に、集中力・協調性・責任感・決断力など、自分で意識して身につけることのできる後天的な能力もあります。これら後天的な能力は、自分の実績として成功や失敗した経験を分析すると明らかになります。
興味、パーソナリティーについて
興味・パーソナリティは、「好きこそ物の上手なれ」というように、自分が興味を持つことは夢中になれることであり、得意になれ、能力を発揮しやすい分野になります。社会では能力を生かせる分野で勝負することが有利です。興味は、現実的・研究的・芸術的・社会的・企業的・慣習的の6領域で表され、個人の職業への向き不向きを、これらの要素で方向付けようとする考え方が確立されています。
価値観について
価値観は、自分が大事だと思え、素直に価値を認められることを指します。それは「人への奉仕」なのか「権力」なのか、あるいは「物作り」なのか「創造的活動」なのか、「家族」・「時間」なのかなど、これだけは手放したくないことを裏付ける精神活動になります。これはあなたのライフスタイルに密接に関係します。職業選択では、あなたの価値観を重視することが大切です。
 
以上、自己理解にあたっての要素を簡単に記しました。おのおの具体的な内容と方向性については、学校の就職課、ハローワーク等で各種アセスメントを受ける、また相談することで顕在化させることが可能です。
 
   
職業の種類を理解する イメージイラスト
 

今まで、職業の選択の根拠とその留意点、重要性、また職業選択には、
自己理解が必要であることを理解し、就職活動における自己の内面を準備しました。

 
それでは具体的に「職業にはどのようなものがあるのか」を知りましょう。
社会にはたくさんの職業がありますが、
知らないことには考えを先に進めることはできません。
そこで次のステップでは、職業の種類を知り、興味を持ち、情報を集めます。
 
職業に関する情報には、下記の3つがあります。
 
職業そのものに関すること。仕事の内容、労働条件など。 職業を取り巻く環境に関すること。産業、経済の状況、労働市場、求人求職状況、労働条件、就職方法など。 職場定着に関すること。能力開発、福利厚生など。
 
職業を12のカテゴリーに分け、その後に自己理解の要素である、
能力・価値観・性格傾向と、マッチしやすい職業例を示してみました。
自分の特性が多く入ってくる興味タイプから、仕事のマッチングを探してみてください。
今まで気づかなかった職業とのマッチングを発見するかもしれません。
 
         
 
 
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