大名町について

大名町は松本城の中、総堀(そうぼり)と外堀(そとぼり)の間「三の丸」エリアにあります。
明治維新以前は城主の家臣が居を構えていて、「大名丁」と呼ばれていたそうです。

江戸時代の松本城の様子のイラスト(中西立太 画)



千歳橋(せんさいばし)のたもとで道がクランク状に曲がっているのは、「大手門(おおてもん)」と「総堀(そうぼり)」があった名残です。

廃藩置県の後、松本県を経て筑摩県が制定され、松本城二の丸御殿跡地に筑摩県庁が設置されました。
大名町通りに金融機関や保険会社等の大手企業が多いのは、こういった歴史に基づいているのかも知れません。

松本城への正式な入城ルートは「大手門」から「大名町」を通り抜け、「外堀(そとぼり)」に沿って進み、「太鼓門(たいこもん)」をくぐり、
「二の丸御殿(にのまるごてん)跡地」を右手に見ながら「黒門(くろもん)」へ向かい、「本丸(ほんまる)」「天守閣(てんしゅかく)」へと進むルートです。


本町通りから大手門を抜けて松本城三の丸に入り大名丁を進むとと、道がやや右に角度を付けていて、天守閣から離れるような錯覚を起こした事でしょう。

現在の大名町通りから天守閣が見えないのは、道筋が当時のまま残されているという証拠なのです。

天守閣が見えにくい事こそが、平城の松本城の三の丸や城下町の一番の特徴なのではないでしょうか?

大名丁を進むと外堀に行きあたって道が無くなり、外堀沿いに太鼓門へ向かわなくてはなりません。

太鼓門の枡形を抜けると正面に黒門が見えるのですが、黒門の入口へは内堀を回らなければなりません。

黒門に到達するまで、何度曲がった事でしょうか?松本城がいかに攻めにくく造られているかを体感して頂けたと思います。


太鼓門と天守閣と北アルプスを望む国宝松本城ライブ映像 [画像は60秒毎に更新されます]




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