百曲り登山道

百曲り登山道は、松本の小学校高学年の登山でも利用されるルートで三城牧場から
美ヶ原高原へ登る最も一般的な登山道。
標高差400mほどを細かく折れ曲がって登ることから百曲りと呼ばれる。
また、多くの文人が訪れたコースでもあり「文豪コース」とも呼ばれる。
深田久弥氏の名著「日本百名山」に「三城牧場から、原の一角に登り、金の風に
吹かれながら武石峰までさまよい歩いて、・・・」との記述が、また山岳詩人
尾崎喜八氏は『高原詩抄』の『美ヶ原熔岩台地』で「登りついて不意に開けた
眼前の風景にしばらくは世界の天井が抜けたかと思う」と詩った。

「三城いこいの広場」から川沿いに広小場(ひろこば)まで 約1.5Km。
広小場〜百曲り〜塩くれ場 約2Km。

塩くれ場の名は昭和40年頃まで美ヶ原熔岩台地台上に放牧された牛に塩を与えた
場所で大きな石の上に塩が置かれた事に由来する。
注)くれるは信州弁で与えるの意味。牛に塩をくれる(与える)場所から「塩くれ場」

・塩くれ場 〜 王ヶ頭  2Km 約30分
        茶臼山  2Km 約30分
        山本小屋 1Km 約15分

塩くれ場レンゲツツジ咲く台状の放牧風景